どうすれば離婚ができるのか |
離婚を考えたときにおさえるべき3つのポイント、8つの事項 |
子供はどうなるの |
未成年の子がいる夫婦の場合、夫と妻のどちらが『親権者』となるのかを決めなければ、離婚をすることができません。(離婚後は、夫婦共に親権者とすることができません。) 『親権』とは、未成年の子の教育や世話(監護)をしたり、子の財産管理をする親の権利・義務をいいます。 離婚後に親権者を変更することは、未成年の子の生活環境を変えることになるので、簡単にはできないことになっています。 最近は離婚をした父親や母親の虐待で子供を亡くす事件も起こっており、今後の子供の人生に大きな影響を与えているのも事実です。親のエゴや意地の張り合いなどで決めず十分に話し合い検討したうえで、夫と妻のどちらを『親権者』にするのかを決めて下さい。 ※なお、『親権者』とは別に、夫婦が合意すれば、未成年の子を実際に引き取って、世話をする『監護者』を決めることもできます。(この場合、『親権者』は子の財産管理だけをすることになります。) |
『養育費』『面接交渉』も忘れずに! |
離婚を切り出す前に今後の生活設計を立てよう |
特に専業主婦(夫)の場合、離婚後の住居、就職先、収入と生活費の試算などの事前準備は欠かせません。 たとえば、熟年離婚の場合、もっとも注意すべきは、きっちりお金の問題を解決しても、一人で老後を暮していけるのか、という点です。 お金の問題とは、『財産分与』『慰謝料』『年金分割』『婚姻費用分担請求』のことをいいます。 以下、意義など・請求範囲をご説明します。
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離婚届に印鑑を押す前に |
協議離婚は、離婚することに合意し、離婚届を出したら手続的には終わりですが、実際には、上記でみた内容を協議の段階で決めなければなりません。 やっかいなことだと思うかもしれませんが、そういったことも含めて協議し、合意に達して、離婚協議書を作成してから、離婚届に印鑑を押してください。 |
先に離婚届に印鑑を押してしまったら |
離婚届を先に出してしまったとしても、誠実に協議ができる相手の場合は、離婚協議書の作成が後になっても、差ほど大きな問題はないかもしれません。 しかし、夫婦の一方の浮気など離婚原因にはいろいろなものがあり、離婚まで踏み切ってしまうわけですから、通常は夫婦間の感情はかなりこじれ、信頼関係も、もはやないに等しいのではないでしょうか。 「こんな人とは早く別れたい」というあまり離婚届を先に提出してしまったがために、「後のことは勝手にしろ」とばかりに相手と話す場すら持てなかったり、自分名義の財産を取り込んで財産分与をしてもらえなかったり、養育費等の支払いを受けられなくなってしまうケースもあります。 こういった協議をすることすらできない場合は、『離婚協議申し入れの内容証明郵便』を出すようにして下さい。 これは、こちらの強い離婚協議の意思を明確に伝えることができ、これにより相手の対応を引き出すことが可能となる場合があります。 離婚調停・裁判などにおいて協議の場を積極的に持とうとした有利な証拠にもなり得ますので、出した方が得策かと思います。 また、これと併せてすでに発生した養育費などの分担部分を請求することにより、その権利が時効により消滅してしまうのを断ち切る『きっかけ』を作るためにも必要になります。 ただ、そういった事態を招かないよう、このホームページを見た方は離婚届に印鑑を押す前に離婚協議書を作成し、きちんと決めていようにして下さい。 |
離婚協議書は『公正証書』で残しましょう |
夫婦が話し合いで離婚する場合、離婚に際して子供のことやお金のことについて『離婚協議書』という書面にまとめて、夫婦で取り交わすことは、よく知られています。 なぜ『公正証書』で残すべきなのか。 離婚協議書を公正証書で作成した場合、費用はかかるものの、公証役場に原本が保管されており、偽造などの心配がなく安全で確実です。 後々になって協議内容が守られずにトラブル(月々の養育費支払いがストップしたなど)になったときに、 公正証書でない場合は、調停や裁判を起こし、その場で立証資料をもとに、自分が正しいことを主張していかなくてはなりません。それには多大な労力と時間が必要ですし、裁判にまで発展すれば、弁護士費用も発生することになります。 逆に、公正証書で離婚協議書を残していた場合、仮に裁判になった場合に公文書として大きな効力を発揮し、また、その協議内容の中に『執行受諾文言(執行約款)※』を入れておけば、万一に他方が養育費など負担金額の支払いを怠ったような場合、調停や裁判なしに直ちに強制執行をすることも可能になります。
公証人の前での手続きの煩雑さを回避するために、作成段階からお問い合わせ・ご相談して下さい。 公証人手数料、交通費などの他、事務報酬として金21,600円、および日当10,800円~かかります。 |